「軽自動車よりは広く、ミニバンほど大きくない絶妙なサイズが欲しい」そんなユーザーの願いを叶え、コンパクトハイトワゴンという市場を切り拓いたのがスズキ・ソリオです。
2025年1月、ソリオは大きな進化を遂げました。今回は、最新のマイナーチェンジ(3型)の変更点から、ライバルであるトヨタ・ルーミーとの比較、さらにはリアルな不満点まで、忖度なしで解説します。
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1. ソリオの歩み:ワゴンRの進化系から「登録車No.1」へ
ソリオのルーツは、1997年に発売された「ワゴンRワイド」に遡ります。当時は軽自動車のワゴンRのボディを拡大したパッケージでしたが、2011年の2代目(ソリオとしては初代)からは専用プラットフォームを採用し、ワゴンRから完全に独立したモデルとなりました,。
2015年にはスズキの登録車(普通車)の中で最量販車種となり、2020年に登場した現行の4代目では、全長を80mm延長することで、課題だった「荷室の狭さ」を克服しています,。
2. 2025年1月マイナーチェンジ(3型)の衝撃的な変更点
今回のマイナーチェンジでは、見た目以上に「中身」が劇的に変化しました。
• パワートレインの一新: 従来の4気筒エンジン(K12C型)から、新開発の1.2L直列3気筒「Z12E型」エンジンへ換装されました,。
• マイルドハイブリッドへの一本化: 3型への変更に伴い、ストロングハイブリッドが廃止され、全車マイルドハイブリッド仕様となっています,。
• 待望の電動パーキングブレーキ(EPB): 一部グレードに電動パーキングブレーキとブレーキホールドが搭載され、渋滞時の運転負荷が大幅に軽減されました,。
• 安全性能の進化: 衝突被害軽減ブレーキが「デュアルセンサーブレーキサポートII」にアップグレードされ、交差点での検知や標識認識(赤信号など)にも対応しています。
3. ソリオとソリオ バンディット、どっちを選ぶ?
大きな違いはデザインと質感にあります。
• ソリオ: 柔らかく親しみやすいデザインが特徴です。今回の改良でフロントグリルのメッキ配置を横方向に拡大し、よりスタイリッシュになりました。
• ソリオ バンディット: 迫力ある「押し出し感」を重視しており、ポジションランプとヘッドランプを分けた二段構えのフロントマスクが特徴です,。
開発責任者によれば、バンディットはミニバンからのダウンサイジング層や若いユーザーをターゲットに、より**「カッコよさ」**を追求しているとのことです。
4. オーナーが語る「ここが残念!」6つの不満点
便利すぎて「これしか乗りたくない」と言われるソリオですが、実際に所有すると気になるポイントもいくつか挙げられています。
1. ステアリングヒーターがない: スペーシアにはあるのに、なぜか格上のソリオには設定がない点が最大の欠点とされています。
2. 一部が「豆球」のまま: 室内灯やフロントウインカーがLEDではなくハロゲン球(豆球)である点は、古臭さを感じる部分です,。
3. ヘッドレストが4つ: 5人乗りですが、後席中央のヘッドレストがないため、フル乗車時の安全性に疑問が残ります。
4. アダプティブハイビーム(AHS)の非採用: ライバル車が備える「対向車部分だけを遮光する機能」はなく、ハイ/ローの自動切り替えに留まっています。
5. 最大のライバル「トヨタ・ルーミー」との比較
現在、市場を二分しているトヨタ・ルーミーですが、現状のルーミーは設計が古く、ハイブリッドの設定もありません。
しかし、2026年9月にはルーミーのビッグマイナーチェンジが予測されています。ここでは、100%モーター駆動の「e-スマートハイブリッド」の搭載や、10.5インチの大型ディスプレイ採用などが噂されており、ソリオにとって強力な脅威となるでしょう,,。
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まとめ:今買うならどっち?
「燃費の良さと静粛性、そして使い勝手の完成度」で選ぶなら、最新のソリオが間違いなく正解です。2025年の改良で、弱点だった電動パーキングブレーキも克服し、まさに「死角なし」の状態と言えます。
一方で、より力強い走りを求めるならルーミーのターボ車も選択肢に入りますが、最新の安全装備と経済性を優先するならソリオに軍配が上がります,。
ソリオは、例えるなら「多機能ポケットが絶妙な位置に配置された、履き心地抜群の高級スニーカー」のような存在です。 一度その快適さを知ってしまうと、他の不便な靴には戻れなくなるような、生活に密着した魔力を持っています。
ぜひ一度、お近くのディーラーでその「履き心地(乗り心地)」を試してみてください。

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