2026年3月に開催予定の「2026 WORLD BASEBALL CLASSIC™」(WBC)に向けて、日本中が再び野球の熱狂に包まれようとしています。 2025年12月26日、侍ジャパンの井端弘和監督は、大会に出場する一部の予定選手を先行して発表しました。 今回選出されたのは、**大谷翔平選手(ロサンゼルス・ドジャース)**を含む、投手を中心とした8名です。
先行発表されたメンバーには、メジャーリーグで活躍する松井裕樹投手(サンディエゴ・パドレス)菊池雄星投手(ロサンゼルス・エンゼルス)、国内組からは大勢投手(読売ジャイアンツ)、伊藤大海投手(北海道日本ハムファイターズ)、種市篤暉投手(千葉ロッテマリーンズ)、平良海馬投手(埼玉西武ライオンズ)、**石井大智投手(阪神タイガース)**が名を連ねています。 井端監督は「大会連覇に向けてチーム編成の準備を進めている」と決意を語り、ファンへ熱い声援を呼びかけました。
守護神・大勢の「雪辱」と異次元の調整
中でも注目を集めているのが、読売ジャイアンツの守護神・大勢投手です。大勢投手は、2026年1月初旬の自主トレですでに「えぐい」と周囲が驚嘆するほどの仕上がりを見せています。 彼は2025年11月の韓国戦で同点本塁打を浴びた悔しさを胸に、「次こそは結果で恩返ししたい」と強い覚悟で調整を続けてきました。
大勢投手の準備は徹底しており、**「WBC球を握りながら寝ている」**と明かすほど、大会使用球への感覚を研ぎ澄ませています。 2023年の前回大会でも防御率0.00という圧倒的な成績を残した右腕ですが、大谷選手らの準備を間近で見た経験を「財産」とし、さらなる高みを目指しています。
科学が解明する「WBC公式球」の難しさ
侍ジャパンにとって最大の障壁の一つが、NPB公式球とは異なるMLB仕様のWBC公式球です。東北大学の研究グループ(山口健教授ら)による最新の調査では、MLB公式球はNPB公式球よりも摩擦係数が約20%低く、滑りやすいことが定量的に実証されました。
この「滑り」が投球パフォーマンスに与える影響は深刻です。高速度カメラを用いた解析によると、指先が濡れた状態など摩擦力が低下して「すべり距離」が増加すると、球速や回転数が顕著に低下し、コントロールを乱してボールが狙いよりも上方に浮きやすくなる傾向があることが判明しました。
元日本代表の清水直行氏も、自身の経験から「指でピッと切るボール」に比べ、カーブのような「スッと抜くボール」の対応が非常に難しかったと語っています。 指先がすっぽ抜けるような感覚に陥るため、精密な制球が困難になるのです。 このため、ロジンバッグ(滑り止め剤)の使用が不可欠となります。研究では、ロジンを使用することで、指先とボールのすべり距離を1/2以下(平均約8mm)に抑制できることが科学的に示されています。
世界一連覇へのロードマップ
侍ジャパンは2026年2月に宮崎と名古屋で事前合宿および強化試合(侍ジャパンシリーズ2026)を行い、本番への最終調整に入ります。
【今後の主要スケジュール】
• 2026年2月14日〜24日: 事前合宿(宮崎)
• 2026年2月22日・23日: 対 福岡ソフトバンクホークス(ひなたサンマリンスタジアム宮崎)
• 2026年2月27日・28日: 対 中日ドラゴンズ(バンテリンドーム ナゴヤ)
• 2026年3月6日: WBC 1次ラウンド初戦 対 チャイニーズ・タイペイ(東京ドーム)
1次ラウンドでは韓国、オーストラリア、チェコとも対戦が予定されており、激戦が予想されます。 大谷翔平選手や菊池雄星投手らMLB所属選手の合流時期は未定ですが、彼らの経験と国内組の勢いが融合したとき、再び世界を驚かせる「最強の侍ジャパン」が完成するはずです。
今回の先行発表は、あくまで連覇に向けた第一歩に過ぎません。井端監督は今後もコンディションを確認しながら順次メンバーを追加していく意向を示しています。 私たちファンも、選手たちが最高のパフォーマンスを発揮できるよう、熱い声援を送っていきましょう。

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