2025年12月、オイシックス新潟アルビレックスBCは、大きな成果と共にひとつのシーズンを締めくくりました。イースタン・リーグ参入から2年、球団は**「観客動員数10万人突破」や「球団史上最多3名のドラフト指名輩出」**といった、歴史的な転換点を迎えました。本記事では、この飛躍の1年を振り返り、レジェンド・桑田真澄氏をCBOに迎えて挑む2026年への展望を詳しく解説します。
■ チームの成長:最下位脱出と「日本一選手が育つ」環境
2025年シーズンの成績は47勝73敗1分。2024年の最下位(8位)から順位を上げ、リーグ7位でフィニッシュしました。特筆すべきはビジターでの戦いぶりです。前年の勝率.136から**.355へと大幅に向上**しました。この背景には、選手の負担を軽減するためにビジター戦の移動を「原則前日移動」に変更したことや、春季キャンプを1か月に拡大したことなど、球団による戦略的な投資がありました。
また、人材輩出の面でも大きな成果を上げました。ドラフト会議では、能登嵩都、牧野憲伸、知念大成の3名が指名を受け、球団史上最多記録を更新しました。目標としていた5名以上には届かなかったものの、「日本一選手が育つ球団」というビジョンが着実に形になりつつあります。
■ 事業の飛躍:「日本一おいしい球団」へのこだわり
興行面では、総観客動員数が昨対比で大幅に増加し、**球団初の10万人超え(103,701人)**を達成しました。親子で楽しめる球場づくりを目指し、「巨大ふわふわドーム」の設置や恐竜の化石発掘体験といった野球以外の楽しみを提供したことが功を奏しました。
さらに、オイシックス・ラ・大地ならではの強みを活かした「食」の取り組みも話題を呼びました。「日本一おいしい球団」を目指し開発されたスタジアムグルメの中でも、「新潟県産牛たっぷり燻製カレー」は累計10,000杯以上を販売する大ヒットを記録。のどぐろやにいがた和牛など、地元食材を活かしたメニュー展開は、野球ファンのみならず多くの来場者を魅了しています。また、アニメ「らんま1/2」との史上初となるスポーツチームコラボレーションも実施し、多方面から注目を集めました。
■ 地域と共に:深まる「ふるさと」との絆
オイシックス新潟は、単なるプロ野球チームに留まらず、地域コミュニティの核としての役割を強めています。「新潟青春エール」活動では、県内の学校107団体、約1,000名の学生に試合会場という晴れ舞台を提供しました。
また、社会的責任の遂行にも注力しており、能登半島地震の復興支援活動を継続しています。ホームゲームでの募金活動に加え、石川県能登町での野球教室開催など、被災地に寄り添う活動を続けています。野球普及活動においては、訪問園数を前年の18園から約60園へと大幅に拡大し、次世代の野球ファン・選手育成に尽力しています。
■ 2026年:桑田真澄CBO就任と「勝率5割以上」への挑戦
2026年シーズン、オイシックス新潟はさらなる高みを目指します。その最大の鍵となるのが、桑田真澄氏のチーフ・ベースボール・オフィサー(CBO)就任です,。
桑田氏は、自身の修士論文でもテーマとした「日本野球界のさらなる発展」を目標に掲げ、現場とフロントの両面から球団をサポートします,。桑田氏が指導の柱とするのは、**「サイエンス(科学的根拠)」「バランス(心の調和)」「リスペクト(尊重)」**の3点です。特に「サイエンス」の面では、ただ闇雲に練習量を増やすのではなく、栄養や睡眠といった休息を重視し、効率的に技術を習得するスタイルを浸透させようとしています。
桑田CBOは会見で、「若い球団だからこそ、新しい文化を作ることができる」と語り、短期・中期での選手強化と、長期的には「勝てるチーム」への育成を両立させる決意を示しました。また、新戦力として広島東洋カープの松山竜平選手が打撃コーチ兼任で入団することも決定しており、勝負強さをチームに注入することが期待されています。
■ 結びに:新潟から野球界の常識を変える
2026年の目標は、「勝率5割以上でのAクラス入り」、そして**「平均観客動員数3,000人」**です。 オイシックス新潟は、自らを「プロ野球界のベンチャー企業」と位置づけ、既存の枠にとらわれない挑戦を続けています,。食、育成、地域連携、そして桑田CBOの知見――これらが融合したとき、新潟の球場にはさらに大きな歓喜が渦巻くことでしょう。
「ふるさとのプロ野球」が羽ばたく姿を、これからも共に応援していきましょう。
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(補足:専門用語の解説) 桑田氏が提唱する**「サイエンス・バランス・リスペクト」**とは、練習量に頼る従来の「根性野球」からの脱却を目指す理念です。これは、効率的・合理的な練習を「サイエンス」、自律心や心の調和を「バランス」、そして指導者・選手・審判・自分自身への敬意を「リスペクト」とし、これらを「スポーツマンシップ」の土台に置く考え方です,。

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