『豊臣兄弟!』第1回を10倍楽しむ史実の裏側:秀吉が守り抜いた「選ばれし4人」と消された血縁

いよいよ始まった2026年大河ドラマ『豊臣兄弟!』。主人公・豊臣秀長(小一郎)と兄・秀吉が、貧しい農民から天下へと駆け上がる「青春活劇」として幕を開けました。しかし、歴史愛好家の間で注目されているのは、その**美談の陰に隠された「不都合な真実」**です。

■ 秀吉と秀長の「本当の父親」は誰か? 通説では、秀吉と秀長は父が異なる「異父兄弟」とされてきました。しかし、最新の研究(黒田基樹氏ら)では、姉のとも、秀吉、秀長、妹のあさひの4人全員が同じ父(妙雲院栄本)を持つ「全きょうだい」であったという説が有力視されています。 もしこの説が正しければ、ドラマで描かれる兄弟の絆は、単なる協力関係以上の一枚岩の「血の結束」だったことになります。

■ 歴史から消された「もう一人の兄弟」の悲劇 さらに衝撃的なのは、秀吉には他にも兄弟がいた可能性があることです。宣教師ルイス・フロイスの記録によれば、秀吉の親類であることを主張して現れた男を、秀吉は「そんな奴は知らん」と一蹴し、最終的にはその妻子もろとも処断したというエピソードが残っています。

■ なぜ秀吉は家族を「消した」のか? 秀吉は、自分たちが「卑しい身分から選ばれた特別な一族」であることを強調するため、都合の悪い血縁者を徹底的に排除しました。秀長の妻・さち(慈止)もまた、秀吉から「お前の親類に不審な者はいないか」と問われ、保身のために「(他の兄弟など)おりません」と答えざるを得なかったと伝えられています。

ドラマ第1回で描かれる、中村での微笑ましい家族の風景。その裏には、後に天下を掴むために「選ばれた家族」以外の存在を切り捨てていく、戦国大名の冷徹な生存戦略が潜んでいるのかもしれません。

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この記事を書いた人

電子機器の試作会社、老舗出版会社、通信系IT企業を経由して、現在は兼業ブロガー。SDGsに貢献しつつ、生活の中で課題をもって購入した商品のレビュー、プチ旅行の紹介、忘れつつある記憶の記録など、おおむね個人の趣味を綴ったブログにしたいと思います。

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